クラス DisplayCapture
java.lang.Object
org.opengion.fukurou.util.DisplayCapture
- すべての実装されたインタフェース:
FlavorListener
,EventListener
DisplayCapture.java は、画面イメージをキャプチャして、ファイルに書き出すためのクラスです。
基本的な使い方は、main メソッドから立ち上げて、クリップボードの状態を監視します。
クリップボードに、"GUI:画面ID xxxxx.jsp" 形式の文字が書き込まれると、flavorsChanged イベントが
発生して、画面を、ファイルに書き出す処理が実行されます。
エンジンの機能と連動すれば、画面IDやファイル名をクリップボード経由でこのアプリケーションに
渡すことで、画面操作を行うだけで、自動的に画面キャプチャを行うことが可能です。
エンジンでは、jsp/indexc.jsp に、この機能が組み込まれているため、gf\BAT\displayCapture の
DisplayCapture.bat を起動後、アプリケーションを、jsp/indexc.jsp で呼び出せば、自動的に
画面のキャプチャを開始できます。
キャプチャは、全画面のみですので、IEを最大に広げて操作してください。
また、「Prnt Scrn」ボタンにも対応していますので、操作中やポップアップ等の非自動化の
画面キャプチャも、手動で取得できます。
起動時の引数に応じて、処理を制御することが可能です。
書き出すフォルダは、BASE_DIR で指定します。
すべてのキャプチャ画像は、ベースフォルダ に集約して保存します。
キャプチャ画像の情報は、出力されるファイル名に反映されます。ファイル名の形式も2種類あり、
キャプチャ順と、画面ID順が指定できます。
初期値は、Java起動時のフォルダになります。
書き出すファイル名の初期形式は、firstID の設定により異なります。
firstID を gui に設定した場合
ベースフォルダでフォルダを作成し、その中に、画面ID_JSPファイル名_連番.画像形式 ファイルを作成します。
画面ID 単位に、画面のキャプチャを整理、使用したい場合に便利です。
ファイルのタイムスタンプ(作成時刻)で並び替えを行えば、キャプチャ順に並び替えできます。
firstID を seq に設定した場合
ベースフォルダでフォルダを作成し、その中に、連番_画面ID_JSPファイル名.画像形式 ファイルを作成します。
ファイルは、キャプチャされた順番に、画面IDも混在して作成されます。つまり、ファイル名の順番に
再生すれば、リンクや他のシステムとの連携などで、画面が行き来しても、作業の順番にキャプチャできて
いる事になります。
このクラスは、これらを実現するために利用している、static メソッドをいくつか持っています。
BufferedImage doCapture()
画面イメージをキャプチャします。これは、全画面です。
void saveImage( File saveFile, BufferedImage img, String imgType )
指定のファイルに、画面イメージを書き出します。
imgType に、画像の種類(png|gif|jpg)を指定します(初期値:png)。
String getClipboard()
現在のクリップボードの値を取り出します。ここでは、文字列のみ取り出すことが可能です。
このメソッドの特徴的なところは、PrintScreenなどの文字列以外の値をクリップボードにセット
した場合に、"GUI:PRINT SCREEN.img" という文字列を返すところです。つまり、その場合は、
全画面のキャプチャが行われるという事です。
void setClipboard( String txt )
クリップボードに、文字列をセットします。
このクラスが実装している FlavorListener は、クリップボードの"値"の更新には追従していません。
内部の Transferable オブジェクトが変更された場合に、flavorsChanged メソッドが呼び出されます。
つまり、一度セットされた文字型データは、取り出した後、別のTransferable オブジェクトに変更して
おかないと、次の文字列の変更が拾えなくなります。また、この別のTransferableオブジェクトの
設定で、再び、イベントが発生するので、そのままでは、無限ループになってしまいます。
そこで、少し、トリッキーなのですが、setClipboard( String ) すると、再びイベントが呼び出され
ないように、取得した文字列の先頭が、"GUI:" で始まる場合のみ、再設定するようにしています。
Usage: java org.opengion.fukurou.util.DisplayCapture
[BASE_DIR] [firstID(seq|gui)] [imageFormat(png|gif|jpg)] [startCnt(100)]
args[0] BASE_DIR : キャプチャファイルをセーブするベースとなるディレクトリ(初期値:起動フォルダ)
args[1] firstID : キャプチャ画像をセーブするファイル方式を指定します(初期値:seq)
gui (画面ID_JSPファイル名_連番.画像形式)
seq (連番_画面ID_JSPファイル名.画像形式)
args[2] imageFormat : 作成するイメージの形式。png|gif|jpg のどれか(初期値:png)
args[3] startCnt : セーブファイル名をユニークにするためのカウント(初期値:100)
この実装は同期化されません。
- 変更履歴:
- 5.1.7.0 (2010/06/01) 新規追加, 5.2.1.0 (2010/10/01) 実用性を重視した改修
- 導入されたバージョン:
- JDK6.0,
-
コンストラクタの概要
コンストラクタ -
メソッドの概要
修飾子とタイプメソッド説明static BufferedImage
全画面の画像イメージ(キャプチャ画像)を取得します。void
リスナー対象の Clipboard で使用可能な DataFlavor が変更されたときに呼び出されます。static String
システムのクリップボードの文字列を取得します。static void
DisplayCapture.java は、画面イメージをキャプチャする、メインメソッドです。static void
saveImage
(BufferedImage img, String imgType, File saveFile) キャプチャ画像をファイルにセーブします。void
setBaseDir
(String bsDir) キャプチャファイルをセーブするベースとなるディレクトリを設定します(初期値:java実行フォルダ)。static void
setClipboard
(String txt) システムのクリップボードに文字列を書き込みます。void
setFirstID
(String firstID) キャプチャ画像をセーブするファイル方式を指定します(初期値:seq)。void
setImageType
(String imgType) キャプチャ画像をセーブする画像形式を指定します(初期値:png)。void
setStartCnt
(String startCnt) キャプチャ画像をセーブするファイル名の先頭に付ける連番の開始数(初期値:100)。
-
コンストラクタの詳細
-
DisplayCapture
public DisplayCapture()デフォルトコンストラクター- 変更履歴:
- 8.5.3.2 (2023/10/13) JDK21対応。警告: デフォルトのコンストラクタの使用で、コメントが指定されていません
-
-
メソッドの詳細
-
setBaseDir
キャプチャファイルをセーブするベースとなるディレクトリを設定します(初期値:java実行フォルダ)。 クラスの内部的には、Java の実行フォルダ( new File(".") ) が初期値です。- パラメータ:
bsDir
- セーブするベースディレクトリ- 例外:
RuntimeException
- セーブフォルダが作成できなかった場合
-
setFirstID
キャプチャ画像をセーブするファイル方式を指定します(初期値:seq)。 seq (連番_画面ID_JSPファイル名.画像形式) gui (画面ID_JSPファイル名_連番.画像形式) 初期値は、seq です。- パラメータ:
firstID
- セーブするファイル方式(seq|gui)- 例外:
RuntimeException
- ファイル方式の指定が間違っていた場合
-
setImageType
キャプチャ画像をセーブする画像形式を指定します(初期値:png)。 キャプチャされたイメージをセーブするときの画像形式を指定できます。 ここでは、png , gif ,jpg を指定できます。 初期値は、png 形式です。- パラメータ:
imgType
- セーブする画像形式(png|gif|jpg)
-
setStartCnt
キャプチャ画像をセーブするファイル名の先頭に付ける連番の開始数(初期値:100)。 キャプチャされたイメージをセーブするとき、画面IDとJSPファイル名だけでは、前回分を 上書きしてしまうため、ファイル名の先頭に連番を付与しています。 ここでは、その連番の開始番号を指定できます。 初期値は、100 です。- パラメータ:
startCnt
- 連番の開始数(初期値:100)
-
doCapture
全画面の画像イメージ(キャプチャ画像)を取得します。 java.awt.Toolkit で、全画面のスクリーンサイズを取得し、java.awt.Robot の createScreenCapture( Rectangle ) メソッドで、BufferedImage を取得しています。- 戻り値:
- 全画面の画像イメージ
- 例外:
RuntimeException
- AWTException が発生した場合
-
saveImage
キャプチャ画像をファイルにセーブします。 ここでは、単純に、引数そのままで、ImageIO.write( BufferedImage,String,File ) しています。 saveFile のディレクトリ存在チェックや、ファイル名の拡張子(png,gif,jpgなど)の修正、 imgType の形式チェックなどは、行っていません。 それらの処理は、事前に、調整しておいてください。- パラメータ:
img
- セーブする画像イメージimgType
- セーブする画像形式(png|gif|jpg)saveFile
- セーブする画像ファイルオブジェクト- 例外:
RuntimeException
- IOException が発生した場合- 関連項目:
-
getClipboard
システムのクリップボードの文字列を取得します。 Toolkit.getDefaultToolkit().getSystemClipboard() で取得された Clipboard オブジェクトから 文字列情報(DataFlavor.stringFlavor)を取得します。 文字列情報が取得できない場合、(UnsupportedFlavorException が発生した場合) 例えば、 PrntScrn ボタンが押された場合などは、文字列として、"GUI:PRINT SCREEN.img" を返します。 これは、文字列が返せない場合でも、クリップボードに書き込まれたイベントで、全画面のキャプチャを 取得するための、特殊なコマンドに相当します。- 戻り値:
- クリップボードの文字列
- 例外:
RuntimeException
- IOException が発生した場合- 関連項目:
-
setClipboard
システムのクリップボードに文字列を書き込みます。 システムの Clipboard オブジェクトに、StringSelection を セットします。 通常であれば、単純に、クリップボード経由でデータのやり取りをするだけの機構ですが、 FlavorListener を実装している関係上、flavorsChanged が発生します。 このイベントについては、#flavorsChanged( FlavorEvent ) を参照ください。- パラメータ:
txt
- クリップボードに書き込む文字列- 関連項目:
-
flavorsChanged
リスナー対象の Clipboard で使用可能な DataFlavor が変更されたときに呼び出されます。 これは、FlavorListener の イベントの実装です。 DataFlavor が変更されたときであり、そのデータの内容が書き換えられた場合には、イベントが 発生しません。 そのため、データを取り出したあとで、Transferable を再セットする処理を行っています。 クリップボードで使用可能な一連の DataFlavors の変更によるものでない、余分な通知もあります。 さらに、イベントを発生させるために、Transferable をセットする処理( #setClipboard(String) )を 実行しても、同様にイベントが発生します。 ここでは、取得したクリップボードの文字列が、"GUI:" の場合のみ処理しています。 これにより、取得後の Transferable の再セット時の文字列は、"GUI:" を削除しています。 このメソッドでは、画面キャプチャを取得し、クリップボードの文字列から、画面ID とJSPファイル名を 抜き出し、セーブする一連の処理を行っています。- 定義:
flavorsChanged
インタフェース内FlavorListener
- パラメータ:
fe
- イベントソース- 関連項目:
-
main
DisplayCapture.java は、画面イメージをキャプチャする、メインメソッドです。 Javaアプリケーションとして実行すると、無限処理に入ります。 内部的には、flavorsChanged イベント によるクリップボードの監視を行います。 クリップボードに、"GUI:画面ID xxxxx.jsp" 形式の文字が書き込まれると、画面キャプチャを、 ファイルに書き出す処理が実行されます。 書き出すファイル名の初期形式は、firstID の設定により異なります。 firstID を seq に設定した場合 ベースフォルダでフォルダを作成し、その中に、連番_画面ID_JSPファイル名.画像形式 ファイルを作成します。 ファイルは、キャプチャされた順番に、画面IDも混在して作成されます。つまり、ファイル名の順番に 再生すれば、リンクや他のシステムとの連携などで、画面が行き来しても、作業の順番にキャプチャできて いる事になります。 firstID を gui に設定した場合 ベースフォルダでフォルダを作成し、その中に、画面ID_JSPファイル名_連番.画像形式 ファイルを作成します。 画面ID 単位に、画面のキャプチャを整理、使用したい場合に便利です。 ファイルのタイムスタンプ(作成時刻)で並び替えを行えば、キャプチャ順に並び替えできます。 Usage: java org.opengion.fukurou.util.DisplayCapture [BASE_DIR] [firstID(seq|gui)] [imageFormat(png|gif|jpg)] [startCnt(100)] args[0] BASE_DIR : キャプチャファイルをセーブするベースとなるディレクトリ(初期値:起動フォルダ) args[1] firstID : キャプチャ画像をセーブするファイル方式を指定します(初期値:seq) seq (連番_画面ID_JSPファイル名.画像形式) gui (画面ID_JSPファイル名_連番.画像形式) args[2] imageFormat : 作成するイメージの形式。png|gif|jpg のどれか(初期値:png) args[3] startCnt : セーブファイル名をユニークにするためのカウント(初期値:100)- パラメータ:
args
- 引数 [BASE_DIR] [firstID(seq|gui)] [imageFormat(png|gif|jpg)] [startCnt(100)]
-