『openGion』(オープンジーオン)は、企業内基幹系システム構築に最適な
機能をあらかじめ備えている、オープンソースのWeアプリケーションフレームワークです。
JSPカスタムタグをベースとして作成されていますが、SQLの知識さえあれば、データの
CRUD操作をメインとした業務システムが簡単に構築することができます。
企業内基幹システムが、メインフレームからオープン系に徐々に移行されていたとき、 Webアプリケーションによるシステム再生が始まりました。しかし、ほとんどがスクラッチ か、それに近い手作りであり、部分的には標準化や共通化を進めていましたが、もう一つ 効率的ではありませんでした。
当時のopenGionの作者は、Matrix(現 eMatrix)や、Windchill というPDM(最近は、PLM)製品で、
開発を行っていましたが、まだまだ、高度な知識とスクラッチによるカスタマイズなど、
開発効率は高くありませんでした。
それよりも、製品そのものの単価も当時は相当高く、これに開発費が加算されるのですから、
たまったものではありませんでした。
そんな時、JSP(JavaServer Pages)にカスタムタグ機能がリリースされ、これに、XML構文での JSPソースの開発が可能になったことを受けて、「個人的に」開発に取り組んだのが、 このフレームワークの始まりです。
当時のJSPは、スクリプトレットによるコーディングが主流で、カスタムタグ+XML構文という
組み合わせは、Tomcatなどのアプリケーションサーバーの負荷やXMLパーサーの扱いなどで
推奨されていませんでしたが、あくまで「個人的な」開発であったため、将来を見込んで
開発当初より、JSPの<%
と%>
構文は使用せず、JSPソースが
そのまま、XML構文として解析できる状態で、リリースされました。